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2018年03月16日(金) 記事No.244
「VIVID銘仙」 7回目の対話型鑑賞会 @足利市立美術館 2016.11.26

20世紀前半に流行した銘仙という着物。奇抜ともいえる斬新で自由な色とデザイン。
かわいい!きれい!だけではない銘仙の魅力におしゃべりしながら楽しんで理解を深めようという
今回初めての大人向けの鑑賞会です。

アンティークきものを扱う足利の「うさぎや」の大竹麻実恵さんとアトリエmadoのコラボ企画です

美術館の「着物の方は入館無料」という計らいのおかげで、たくさんの方が着物でご参加いただき
展示の着物とあいまって、美術館内は別世界のはなやかさです。

今回もファシリテーターはARDAでともに研修を受けたメンバーで、さとうじじろうさんと吉野園子さん。

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だれよりも赤黒の銘仙が似合いそうな園子さんです。

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今日は着物がお似合い、ダンディじじろうさん。 (いつもは子どもに人気でじじろうと呼び捨てにされるw)

この大胆な柄はロシアアバンギャルドの影響を受けてるのでしょうか?・・・・。
袂が短めで丸いから、豪奢ではなく、活動的な印象です。などと意見が聞こえてきます。


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私が担当したグループでは、まず小学生から、水?川?とんぼかな?と柄を見て言葉が出て
詳しい方から、戦争前には勝ち虫と言われるとんぼがもてはやされたこと。
単衣ですから、涼しげな柄で夏向けですね・・・機能的なことに話がおよびました。

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それぞれのグループに分かれて、熱心に意見を交わしながら鑑賞されています。

「うさぎや」大竹麻実恵さんの解説で実際の着物を見ながら
伊勢崎、秩父、足利の産地について、半併用、併用という絣の技法の特徴を理解しました。
麻実恵さんの熱がつたわってきます
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今回の鑑賞会は
参加者は、小学生から80代の方まで、関西など遠方から来られた方もおられました。
また、デザイナ−、アーティスト、着物愛好家、着物関係の仕事をされてる方。
着物はわからないけど、対話型鑑賞に興味がある方々・・・。

銘仙は、開国以降、第二次世界大戦へと激変する日本社会と密接に結びつきつつ
アバンギャルド、アールヌーボなど、世界的流行に影響を受けたデザインで、
その上、織り方の違いや特徴もあります。

このように、いろんな立場の参加者といろんな切り口がある銘仙の鑑賞会。
いろんな意見が出た分「対話」や「深まり」にする難しさを感じました。

せっかくそれぞれの専門家が来られてるのだから、もっとみなさんの知識や経験を引き出し、シェアするべきなのでは?
鑑賞会中、もやもやしていました。

最後に、金久保茜さんにお話していただきました
京都で365日着物で暮らし、着物振興に携わっておられるだけでなく日本文化にもとても造詣が深く
早稲田大学などをはじめ各所で講演されているので
友だちなのをいいことに、なんか話して下さい〜、と無茶ぶりで、締めくくっていただこうというたくらみでした。
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茜さんは、ぐるっと、着物を眺めながら
「ここに展示されている、どの着物もそれを着た女のひとがいたこと。
たくさんの反物の中から似合う色を選び
裁ち方や裏地の色を決めて仕立て、ウキウキしながらオシャレを楽しんだはず、
どんな帯を合わせて、どこへ行こう?ってワクワクしながら考えた当時の女性たちの様子を想像してみて下さい」

ああ!この茜さんのことばを聴いて、すとんと腑に落ちました。
今回なぜみんなで鑑賞会やりたかったのかをあらてめて思い出しました。
私は理屈抜きに着物が大好きで、芸術作品でありつつも、衣類としての側面を持つ着物を
織り、柄、色、季節感、素材、時代性、着る人の年齢や用途、制作側の手間や技など、
いろんな切り口からそれぞれに感じたことをワイワイおしゃべりしながら楽しみたかったのでした。

各参加者から、専門的な知識を十分に発言していただけなかったかもしれないけれど
着物としての銘仙はみんなでたっぷり楽しめて、また麻実恵さんのおかげでかなり学んでいただけたと思います

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終わって、着物の姿の皆様とたくさん写真をとりましたが、ここではファシリテーター3人組で。

対話型鑑賞会の成功はファシリテーターの力量にかかっていると言っても過言ではありません。

高いスキル持ち、尚、研鑽を続けている素晴らしいファシリテーターが
毎回アトリエmadoの鑑賞会にご協力下さいました。
東京、神奈川からスケジュールを調整して駆けつけ、
ボランティア精神でよりよい鑑賞を、と心を砕いて下さることに心から感謝の気持ちで、いっぱいです。


今までの対話型鑑賞会はこちらをご覧下さい
第1回 ブラティスラヴァ世界絵本原画展

第2回 江戸へようこそ。浮世絵に描かれた子どもたち

第3回 舟越桂展「私の中のスフィンクス」@館林美術館

第4回 「画家の詩、詩人の絵」

第5回 高島野十郎展

第6回 前田真三と現代日本の風景写真展



またご協力いただいた足利市立美術館、あしかが対話型鑑賞の会に感謝いたします。


(2016年度は、アトリエmadoの鑑賞会は、あしかが対話型の会にご協力いただき、メンバーとして開催していましたが
現在退会し、鑑賞会はお休みしています。今後形を変えて、開催できたらと、考えています)
#対話型鑑賞#VTS #対話による鑑賞会







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2018年02月05日(月) 記事No.243
第6回目の対話型鑑賞会を開催しました。
「前田真三と現代日本の風景写真」@足利市立美術館 2016年9/18

この「対話型鑑賞法」というのは、グループにわかれて、まずじっくり絵を観ます。
そして、感じたこと、気づいたことなどを、ファシリーテーターが一緒にお話しながら
理解を深める方法で、NY近代美術館で開発されました。

今回も、ファシリテーターは、ARDA(芸術資源開発機構)でともに研修した経験豊富な強力メンバーです。

これまでの鑑賞会の様子はこちらをご覧下さい。

第1回 ブラティスラヴァ世界絵本原画展

第2回 江戸へようこそ。浮世絵に描かれた子どもたち

第3回 舟越桂展「私の中のスフィンクス」@館林美術館

第4回 「画家の詩、詩人の絵」

第5回 高島野十郎展

今回は14人の小学生とその保護者が参加しました
簡単に鑑賞法を説明したあと、
アートカードでグループのメンバーやファシリテーターと話しやすい雰囲気をつくります
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カレンダーなどで、おなじみの美しい風景写真が有名の前田真三さんの作品
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「夕焼けがきれい」
「公民館みたいな集まる場所みたい」
「この屋根は・・・、教会じゃないかな?」

楽しいのだけれど、見たまま以上の発言がでにくい。
この鑑賞法は、事実と違ってもファシリテーターは指摘しないのが鉄則だけれど、
具体的な作品なだけに、”正解”教えたいという気持ちが頭をもたげてきてしまう。
あ〜、言いたい「これは北海道の小学校なんですよ」

ところが、抽象的な中里和人氏の作品では・・・
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「空が暗くて、雨が降ってきそう」
「うんこ色だ」
「岩が削れている」
「寒そうだね。ひとけが無い」
「もしかしたら、鹿とか隠れてるかもしれない」
「人魚が座ってる岩みたい」
「地球じゃないみたい」 「宝石がありそうだ」
「滝のような雲、滝雲だね」

おしゃべりも弾み、子どもたちの発想が自由になっていく。

子どもたちに人気のファシリテーター、じじろうさんのグループでも盛んに発言がある
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「なるほど、ここの部分からそう思うんだね。」
じじろうさんは根拠を聴きながら話を深めていく。


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大人グループは豊かな語彙を駆使する園子さんのファシリテーターで、津田直さんの作品を鑑賞。

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ホールに戻って、今日観た作品の振り返りをする。

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作品のコピーのまわりに言葉が書かれたカードがびっしり。
見たままの言葉や分析から、ふみこんで感情的な意見が出るところまでチャレンジできたと、じじろうさん。

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園子さんは、作品の内容と展示位置も意味が込められた津田直作品だけで時間がいっぱいになるほど盛り上がったそう。

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お互いの言葉をもういちどみんなで味わう。

ふざけやすいお年頃の男子たちも、4作品じっくり見た後で、
「あ〜楽しかった。もっと見たかった」と言ってくれた。

このブログをまとめるにあたり、先輩ファシリテーターのミミさんの言葉が今もって、心に響きます
ファシリテーターとは”司会進行役”と、言った私に
「ファシリテーターは、司会進行役ではないです。
参加者の話し合いや体験、学習がスムーズに進行するように支援や補助を行う伴奏者です。
先導者でも、先生でもないです。ここがわかってないと、ファシリテーターという言葉を使ってはだめです」

毎回この鑑賞会では、すばらしいファシリテーターが協力して下さってます
高いスキルをもった方々が、東京、神奈川からスケジュールを調整して駆けつけ、
ボランティア精神でよりよい鑑賞を、と心を砕いて下さることに心から感謝の気持ちです

またご協力いただいた足利市立美術館、あしかが対話型鑑賞の会に感謝いたします。
足利市立美術館のブログでもこの鑑賞会の様子をまとめていただいてます
足利市立美術館のブログ

(2016年度は、アトリエmadoの鑑賞会は、あしかが対話型の会にご協力いただき、メンバーとして開催していましたが
現在退会し、鑑賞会はお休みしています。今後形を変えて、開催できたらと、考えています)
#対話型鑑賞#VTS #対話による鑑賞会

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2018年01月23日(火) 記事No.242
ブログを長く放置していましたが、今年はなるべくアップします。(#^.^#)

今さらですが、以前のできごとを、少しずつ書いていきます。

第5回 対話型鑑賞会 開催しました
高島野十郎展@足利市立美術館 2016年7/17

この「対話型鑑賞法」というのは、グループにわかれて、まずじっくり絵を観ます。
そして、感じたこと、気づいたことなどを、ファシリーテーターが一緒にお話しながら
理解を深める方法で、NY近代美術館で開発されました。

今回も、ファシリテーターは、ARDA(芸術資源開発機構)で研修した経験豊富な強力メンバーです。

これまでの鑑賞会の様子はこちらをご覧下さい。
第1回 ブラティスラヴァ世界絵本原画展

第2回 江戸へようこそ。浮世絵に描かれた子どもたち

第3回 舟越桂展「私の中のスフィンクス」@館林美術館

第4回 「画家の詩、詩人の絵」

10人の子どもと保護者4人のご参加。

年齢ごとのグループに分かれて、
まずはアートカードでゲーム。 緊張をほぐして

いよいよ、展示室へ。
野十郎さんには失礼ですが、地味めな作品の鑑賞。
子どもたちにとって退屈ではと、ちょっと心配。。。

ろうそくだけを描がかれた17枚の作品。見比べて・・・。

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子どもたちは、明るさの違い、炎のカタチ、勢いなどから、
「本を読めるかな?これは、食事の時にいいね」
「この絵だけお皿があるのはなぜだろう」
「これは、一番暖かい感じがする」
「静かだよ」
など、いろんな言葉がでました

あ〜、心配には及びませんでした

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「わ、まぶしい感じ」 「花火みたい」 
「太陽だ」
「どうしてまぶしい感じがするのかな?」

ちょっと、近くで見てみようか?と、提案。
「あ、近くで見てみると、てんてんてんてんと、なっている」
「光がてんてんで描かれているよ」
「はっぱも。てんてんで光ってる」

子どもたちは発言し、お互いの言葉を聞きながら、
大人から教えられることなく、自分たちで点描画の効果を”発見”し、実感することができました。

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「月かな?お日様かな?」
「月だと思うな、暗いもの」
「葉っぱが、真っ黒なのは影だと思う」
「影が黒いから、お月さまは明るく見えるんだと思う」
「葉っぱにささえられてるから、月は寂しくないね」

子どもたちは、わいわい対話することで、作家が描こうとしたであろう、光と影の世界を理解し
心情的な発言まで出たことに・・・。

そして、私自身、事前に一人で鑑賞したときには気づかなかったことだけど、
子どもたちと、夜の少し湿った空気や、白々とした月光を一枚の絵から浴びるような心持ちになったことに
深い喜びを感じていました。


各グループでそれぞれ鑑賞して・・・・

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描かれた小さなものを見つけながら、ベテランのミミさんと二人の子どもたちの会話が弾んでいます。

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目線が作品に合うように踏み台を用意。あちらでは保護者のグループが鑑賞してます

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再び、ホールに戻って、今日の作品をふりかえり、印象に残った言葉をカードに書き
作品のコピーのまわりに貼ります

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ファシリテータ−の方々に今日の鑑賞会で生まれてきた言葉を紹介していただきました

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どんなことが書かれているのかな。。。?
みんなで、共有します。

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こんな風にたくさんの言葉が書き込まれてこの日の鑑賞会は終わりました。

ファシリテーターとして鑑賞会を実践し、高い技能を持った方々が、
東京、神奈川から駆けつけ、ボランティア精神でご協力いただき、
美術館で本物の作品を鑑賞する、とても贅沢で豊かな時間でした。

ご協力いただいた足利市立美術館、あしかが対話型鑑賞の会、ファシリテーターの方々に感謝いたします。

(2016年度は、アトリエmadoの鑑賞会は、あしかが対話型の会にご協力いただき、メンバーとして開催していましたが
現在退会し、鑑賞会はお休みしています。今後再開できたらと、考えています)

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2017年11月21日(火) 記事No.241
MOA美術館佐野児童作品展で、最高賞の、
MOA美術館奨励賞を、
アトリエmadoの今井里歩さん(田沼小4年)が受賞されました

アトリエmadoの毎年恒例、8月の鑁阿寺写生会での作品。
里歩さんは、一日で終わらず、2日通って仕上げた力作。

おめでとうございます

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幼稚園のころのかわいい様子。
この頃から大胆な絵で、強い色を使うのがとても上手なお子さんでした

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2016年05月21日(土) 記事No.239
2013年から描き始めたヒヤシンスの球根の水栽培。
2013年の球根
2015年の球根
よろしかったら、ご覧下さい

そのきっかけとなった、
イラストレーターでフォトグラファーの北村範史さんの個展が
昨日から神楽坂のギャラリーで開催されています
球根を描き続けて12年目。。。

発根から、花が枯れるまで、
日々変化する球根、透明感のある色の重なり、深い墨の世界・・・
Facebookでアップされるのを観るたび、
わあ〜と、ため息が出たり、きゃっと、息を飲んだり、呼吸にくる絵です。

北村範史 球根
個展 kyukon 12th

さてさて、
アトリエmadoにはなしを戻します

幼稚園の子や、小学生の低学年の子だと、
球根じたいを見るのがはじめて、または、そこから下がほんとうは土のなかで、根っこは長く伸びてる
ということにびっくりするようです。

むずい!といいつつ、真剣な子どもたちのまなざし。

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そこから生まれる、不思議なカタチ、美しい色は子どもたちが
やわらかな心で感じたままなのかもしれない。。
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「できた!」という、子ども。
「できたと思ったら、離れてみるんだよ」

一緒に絵から離れる

こどもと、同じ目の高さに、並んで座って、どうかな?ってきく。
「もう少し描きたいところとか、
描いた方がいいなあと、思うところあるかな?」

わかったと、さらに描く子、
これでもういい!完成という子と。

それぞれの子の感じる力を信じる。

そのときの、その子なりに完成したものを一緒に喜ぶ。








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